きみに話すことはない。
彼等を一方的に憎悪し、蹂躙し尽くす可能性のあるきみに、
一体何を話すというのか。
住む世界が異なるものに、一体何を怯えるというのか?
哀れなことに、己に必要なのは信用だということに気づいているが、
その繊細さと弱さゆえに目を逸らしている。
聡く繊細というのもまた愚かで、その愚かさは外部への攻撃性に顕れている。
そして何より哀れなのは、それすらも既に気づいておきながら、
創造性のない自分にはこれ以上何も出来ないことだ。
連鎖する想像の無限の果てで、君自身と、
僕の想像する君が一致することがありうるのかどうかを判定する